2021年9月22日水曜日

太陽のちから2020/4

 睡眠障害の私は、常に体内時計が狂っている。

単純に、昼夜逆転といった具合ではなく、クルクルと潮の満ち引きのように毎日少しづつズレて一定の時間に眠れない目覚められない。

医者も他人も信じないだろうが、それでも私は太陽と共に生きている。
陽が昇れば「ああ朝だ」と意識し、夕暮れになれば「もうすぐ夜になっちゃうから」と用事を済まそうと無意識に意識している。

太陽には明度、彩度がある。
光の加減が自然とあるお陰で、私たちは『何時頃』を意識出来る。
しかし、月には多少の明度があっても、残念ながら日没から夜明けまで約10時間 ”暗い” だけだ。
約14時間、”明るい” 時間が毎日ある。


その通りに、私は10時間睡眠を取ると割と充電出来て体調がましだ。
自分の中で『夜は寝る』習慣は残っている。


10年20年、睡眠訓練を実践しても…

起きる時間を決めるのではなく、寝る時間を決める訓練を自分で考えて実践した事がある。
1時間づつ早めて行く訓練。
スタートは夜中4時だった。
そこから1時間づつ早めるのに一週間掛けて、1ヶ月で夜12時に眠るところまで出来て、あと30分早めるのに更に一週間訓練をした。
結果夜11時30分には眠れるようになった。

それでも10時間も起きない私の身体は、朝9時過ぎまで眠ったきりだったが、世の中と同じリズムで生活出来るようにはなった。

その次の課題は、15時間起きていないと寝付けないという問題だった。

そうやって問題の1時間のズレで、次第にまた眠る時間と起きている時間の調整が難しくなって行って、無理なんだ…と悟った。

その時思ったのが「そもそも何のために睡眠訓練をする必要があると思うのか?」という疑問だった。
世の中が朝9時~夕方5時までの営業時間で動いて、皆がそうやって生活と仕事をしているから。
たった、それだけの理由で、自分も同じようにならなくてはいけない、漠然と思い込んで一生懸命、早く寝なきゃ早く起きなきゃと訓練していた。
持病があるのに、その根本的な事が治療出来ないのに、”寝ること” だけを治そうとしても無駄なのは当然だし、睡眠障害を良くすれば持病も良くなるという医者の言い分もおかしいと気付くまで20年も費やした。


眠ることの大切さは、臓器を休めさせ回復させることにある。
そう理解してからは、時間に拘らなくなった。


陽当たりの良い家

西向きの家に住んで居た。
昼過ぎにならないと窓から太陽の光が入って来ず、半日しか明るい部屋に居なかった。
でも西陽は強くて結局カーテンを閉めて部屋の照明を着けないと明るい家にはならなかったから、せっかくの太陽の明かりも役に立たない。

今居る家は、一日中陽の当たる家で、カーテンで遮光しないと眩しいくらい明るい。
逆に夜は街灯があっても真っ暗。
ちょっと暗いどころではなく、足元も見えないくらい「本当の暗闇って、こういう状態なんだ」と初めて感じ、怖いと思った。

お陰で、夜に何かをしようとしても暗くて見えないから…とやる気をなくして、コンビニがあっても真っ暗で歩けないし誰も歩いてなくて怖いから行きたくないと思うようになって、自然と「明るい内に」と行動するようになった。


昼間寝ていてしまって、起きたら夜になっててしまうと、勿体ないと感じる。

日中は煌々と太陽が当たるから、湿度の高い土地柄で部屋の中に湿気が籠りやすく、布団やラグを干すのに丁度良い。
あまり陽が高くなり過ぎたり、夕方前は陽射しが強過ぎて外に出られない。
だから自然と、朝の涼しい内に、夕方涼しくなってから、そういう生活が出来るようになった。


これが陽当たりの良い家の素晴らしい処だ。


太陽のちからの素晴らしさ

土地柄も影響力はあるだろう。
窓を開けて、良い空気と良い景色なら居心地の良い家になる。

ここは、銀座のど真ん中のような場所。
決して窓を開けて良い景色が見える訳でもなく、国道沿いにあるから車や大型トラックの通りが多い。

それでも多少の山や空が見える。

朝方寝ても、窓から射し込む太陽のキラキラした光と熱風が入って、目覚めるしかない。

睡眠障害の外来で言われているように、日光には脳覚醒リズムのリセットをする作用があるというのが、これだ。
否が応でも脳が起きる。

日中に太陽に当たれば、脳は昼と夜を認識する。


何年間も訓練しても治らない睡眠障害を多少でも改善させたのは、やっぱり日光だった。
15,000ルクスの朝陽の光を人工的に照射しなくても、陽当たりの良い家に居れば人間の身体はきちんと反応し、同じ時間に目覚めるようになれる。

ただし、そこには本人が日中に起きたいと思う意思と夜間は寝て居たいと思う気持ちがきちんとなければ無用の長物になってしまう。


私は、病気で生きていたくない。
だから、晴れた日に太陽をいっぱいかんじながら何が出来るも出来ないもなく、ベッドから出て、モーニングコーヒーを味わい、昼時のワイドショーを見て、夕方のニュースを見ながら人並みに夕食を食べて、11時のニュースの前には入浴をして、つまらない夜中のテレビショッピングが始まったらベッドで論文を眠くなるまで読んで、『寝落ち』したい、と思う。

熱中症の元になるから嫌がられる太陽だけど、すべての生物に欠かせないのが光合成。
そんなことを半世紀経って改めて実感した。

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